日本でDrコールについて迷うことはありませんか?
オーストラリアの病院ではどうなっていると思いますか?
この記事ではオーストラリアの病院のDrコールの基準について書いています。
※オーストラリアでは、ほとんどの期間を老人ホームで働いていたので、急性期病院の情報は、見学に行ったときのことや、友人からの話で知った内容がほとんどです。
Drコールをするかの判断
日本の病院
日本の病院で働いていると、医師へ報告するか、様子見で良いか、判断に迷うことは多々あります。
「血圧が高いけど、元々高い人だから、今すぐ報告するほどではないかな」
「脈が日頃より10低いけど、報告しても特に薬は使わないだろうし、様子見だろうな」
うーん、気になるけど、医師が忙しい時にこの報告をして、機嫌が悪くならないかな
と、患者さんのことだけでなく医師の機嫌まで含めて考え、報告の電話をするかしないか迷ってしまうのです。
オーストラリアの病院
しかし、オーストラリアの私立病院で使用している検温表(体温、血圧、脈拍、呼吸数、酸素飽和度を記録するグラフ)はカラフルで、「値がこの色の範囲になれば医師へ報告する」という基準が明確になっていました。
例えば、いつも血圧が低めで90台の患者さんがおり、90台で報告が不要であれば、そのような指示を医師が事前にカルテに残しています。
その指示がなければ、必ず医師へ報告の電話をして、医師が問題ないと判断すれば「血圧90台なら報告不要」とその時にカルテへ指示を残すのです。
そして、その指示の有効期限が切れれば、再度看護師は医師へ連絡し、必要なら医師が指示延長をすれば良いのです。
日本との違いまとめ
日本のような「そんなことで連絡しないで」「考えれば大丈夫とわかるでしょう」というような、先生からの(言葉はなくても態度で伝わる)圧が、オーストラリアでは感じなくて良いのです。
「基準に従い、連絡しました」と言えるのは、強い。
まあこれは、良い悪いの問題ではなく、看護師の背景の違いによるものだと思います。
オーストラリアは移民国家であり、様々な国で働いた経験のある医師・看護師が一緒に働いています。
その場合、「なんとなくこういうときはこうでしょう」といった曖昧な判断基準では、トラブルだらけになってしまうのだと思います。
医師にとっては、わざわざ例外の指示をカルテに記載するという仕事が増えて、デメリットかもしれませんが、それにより必要な報告の漏れを防げるし、看護師は気兼ねなく医師へ連絡できるし、日本にもこんなシステムがあると良いかもしれないと思いました。