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【Japan Heart】国際緊急救援事業(iER)災害ボランティア登録研修に参加しました【前編】

2022年7月8日

ジャパンハート、Japan Heart

NPO法人ジャパンハート国際緊急救援事業(iER: International Emergency Relief)の災害ボランティア登録研修を受けたので、紹介します。
私はジャパンハートの国際医療ボランティアにも参加した経験があり、以降支援もしています。
ジャパンハートの理念に共感された方、医療従事者も医療従事者以外の方も活躍できる場なので、是非興味を持っていただきたいです。

こんな人にオススメ

  • 社会貢献したい、災害ボランティアに興味がある
  • ジャパンハートに興味がある
  • 災害ボランティア登録研修の内容、時間、費用を知りたい
  • 災害ボランティア登録研修で学べることを知りたい【後編記事へ】
  • 災害時活動している団体について知りたい【後編記事へ】

本記事の内容

  • ジャパンハートとは?
  • 国際緊急救援事業(iER)とは?
  • 災害ボランティア登録研修とは?
  • 災害ボランティアにおいて大切なこと【後編記事へ】
  • 災害ボランティア登録研修で感じたこと【後編記事へ】

ジャパンハート(Japan Heart)とは?

概要

ジャパンハート(JH)は、東南アジアを中心とする国内外で25年以上にわたり無償の医療提供を行うNPO法人です。

名称:特定非営利活動法人 ジャパンハート
設立日:2004年 ボランティア団体設立
    2011年 認定特定非営利活動法人格 取得
職員数:172名(2022年3月31日時点)

ジャパンハートは資金の90%以上を寄付金で賄っており、つまり、共感性の高い健全な事業であると言えます。

理念

~Vision~
すべての人が、生まれてきてよかったと思える世界を実現する。

Build a world where everyone can be grateful for the gift of life.

~Mission~
医療の届かないところに医療を届ける。

私たちは、出会えた一人ひとりの輝く人生のために、治療を超えた医療の可能性を追求し続けます。
“医療の届かないところ”
・医療者不足の海外途上国
・患者と家族のこころ
・国内の離島・僻地
・自然災害の被災地

~Value~
1.自分の人生と同じように、相手の人生を大切にする。

  Value other people's lives as you value your own.
2.社会全体の幸福最大化を常に考え行動する。
  Strive to maximize collective welfare with every action.
3.出会いを最高の価値あるものにする。
  Pursue excellence with every encounter.

世界にはさまざまなNGO・NPO団体がありますが、ジャパンハートは、
①海外で高度な医療を行っていること
②国内でも積極的に活動していること

が特徴です。

受賞歴

2012年 大山健康財団賞
2014年 外務大臣表彰
    沖縄平和賞
2017年 社会貢献者表彰
    保健文化省
2018年 第22回地球倫理推進賞、文部科学大臣賞
2019年 エクセレントNPO大賞、市民賞
2020年 国際連合 UNIATF Award
2021年 ジャパンSDGsアワード 外務大臣賞

国際緊急救援事業(iER)とは?

概要

ジャパンハートの国際緊急救援チームは、ASEAN圏内(ミャンマー、カンボジア、ラオス、フィリピン、インドネシア、タイ)と日本国内で大規模災害が発生した際に、現地にボランティアを派遣し医療支援を行います
チームのメンバーは研修を受講し、ジャパンハート災害ボランティアとして登録した人(2022年7月現在200名弱)を中心に構成されています。
登録研修は2017年夏に第1回が開催され、その後年に2回(夏・冬)開催、2022年7月現在第9回まで開催されています。
登録研修を受け手続きが完了したら、2年間のステータスが付与されます。
災害ボランティアは常に知識をブラッシュアップしていく必要があるため、基礎知識のおさらい+最新の知識を身につけるため「更新研修」の受講が2年ごとに必要となります。

災害には、災害サイクル(フェーズ)があり、各フェーズごとに求められる医療ニーズが変容します。※
ジャパンハートの災害支援チームは亜急性期の活動に焦点をあてています。
超急性期から急性期にかけては先遣隊(非ボランティア)による調査活動を行い、ニーズ(現場で必要な支援は何か)を把握しています。
そして、ボランティアによる支援が必要と判断されたら、職場の勤務調整などを行い、災害現場へ向かうことになります

※初災からの日数でフェーズが変わります
~3日間「超急性期」:自衛隊や日赤DMAT、消防などが出動し、トリアージや搬送、瓦礫の下の医療が行われる時期
~7日間「急性期」:超急性期を担った一陣が撤退し、避難所の立ち上げや整備が本格化する時期
~4週間「亜急性期」:新たな外傷者は減少するが、慢性疾患の悪化や感染症・ストレス障害が増加する時期
~3年間「慢性期」:被災地の本格復興に向けた動きが始まり、中長期的なビジョンを見据えた支援が行われる時期
復興後「平穏期」:防災や減災に向けた取り組みが行われ、防災計画やマニュアルの作成、訓練の実施が行われる時期

各団体には得意分野があり、活動時期、活動場所や活動内容が異なります。
ジャパンハートは自衛隊やDMAT、日赤が撤収した後を担う役割で、活動は長期に渡ります。

理念

機動性×柔軟性
外部の支援者として現場の代弁者であれ

  • 機動性とは、状況に応じて素早く行動できること(「これは誰がすべきだ」「私の仕事ではない」と思わず「何でもやる」)
  • 柔軟性とは、通常と異なる環境で工夫できること(「人が足りない」「物がない」と言わない)
  • 外部の支援者とは、ジャパンハートの役割は“支援者の支援”をすること(中心となるのは現場のスタッフであるため、ジャパンハートは指示を出すのではなく現場のスタッフが仕事をしやすいよう環境を整えサポートする)
  • 現場の代弁者とは、現場のスタッフと一緒に動くことで、現場のニーズを適切に吸い上げ、行政や組織トップに伝えるための橋渡しをすること

活動歴

2008年 ミャンマーサイクロン
2011年 東日本大震災
2013年 フィリピン台風30号
2015年 ミャンマー洪水
2016年 熊本地震
2018年 インドネシアスラウェシ島自信
2020年 令和2年7月豪雨(熊本県)、カンボジア洪水
2021年 令和3年8月豪雨(佐賀県)
2020年~現在 新型コロナウイルス感染症全国クラスター支援

国際緊急救援災害ボランティア登録研修とは?

参加方法

申込期間内にジャパンハート公式ホームページより申し込みフォームを送信します。(申し込み多数の場合は抽選)
期日までに参加費用を支払います。
私が参加したときは、東京の会場かオンライン(Zoom)の二択でした。申し込み時点で選択します。

タイムスケジュール

土曜日・日曜日の2日間で、午前10時頃から午後7時頃までです。

1日目(新規登録者のみ)
・参加者、スタッフの自己紹介
・ジャパンハートの概要、国際緊急救援事業について
・災害基礎知識
・避難所体験(PPEの着脱や段ボールベッドなど)
~昼休憩~
・外部講師の講義(グループワークを含む)休憩を挟みながらおよそ3時間半

2日目(新規登録者・更新者)
・更新者の自己紹介
・災害時の医療
・災害医療体制とロジスティクスについて
~昼休憩~
・外部講師の講義(2名)100分ずつ
・登録手続きの案内

盛りだくさんの内容で、講義は1つずつが50~100分と長いので、集中力が必要です!
昼休憩は講義が延長したり、動画を観たりするため(参加必須ではないですが、観たい内容)、昼食は事前に準備しておく方が良いです!

費用

Japan Heart正会員:33000円
Japan Heart非会員:48000円

※研修費にはユニフォーム等の活動備品代が含まれます

登録手続き

提出する物や準備する物は多いですが、丁寧な案内があるため難しくはないです。
期限は約1か月あるので、余裕はあります。
郵送するものと、Google Driveへアップロードする物があります。
書類はGoogle Driveからプリントして記入するため、印刷環境が必要です。
アップロードに関しては、スキャナー推奨ですが、難しければスマートフォンでの写真でも可です。

  • 同意書や誓約書など、サインし郵送する書類3種 ※家族の署名も必要、代筆可
  • 個人情報のデータフォーム(Excelファイル)
  • パスポートの画像データ
  • 健康診断書の画像データ(わざわざ健診を受けなくても、最新の法定検診の結果があればOK)
  • 英文履歴書(Wordファイル、見本があります)
  • (医療免許保有者のみ)行政処分関係英文証明 ←所属元の上長からサインをもらうor厚生労働省へ申請
  • (医療免許保有者のみ)免許証英訳分証明 ←厚生労働省に必要書類を揃えて申請

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国際緊急救援災害ボランティア登録研修に参加して感じたこと

後編記事に、今回研修に参加して学んだことや、参加を検討している方へのアドバイスなどを書いています。
災害ボランティア活動について、よりイメージできる記事になっていますので、是非読んでみてください。

後編記事はこちら

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