看護 経験

看護はチームワーク~1人で後悔しないために相談を~

2022年4月20日

看護にチームワークが必要リーダーが責任を抱え込まないためにできること

最近リーダーを任されるようになった3年目の後輩が、泣きながら相談してくれました。

「リーダーの責任が重すぎて、つらいです。私の判断が間違っていたらと思うと、責任の重さに耐えられないです。」と。

わかるわかる。リーダーデビューしてしばらくは、全員その気持ちになるものです。

私自身もそうでしたし、毎年、リーダーを始めたばかりの後輩は同じことを言います。

看護師はどのような場面で判断しているか

いろいろな「判断」をするのは医師じゃないの?

看護師は、医師の指示に従うだけじゃないの?

と思う方もいるかもしれませんが、意外と看護師が判断することって多いんです。

  • 患者さんのバイタルサイン変化を医師へ報告するか
  • 患者さんの症状の変化を医師へ報告するか
  • 患者さんの検査データの変化を医師へ報告するか
  • 夜間、当直医(代理の医師)へ報告するか、翌朝まで待つか
  • 内服薬を使ってよいか、中止するか
  • 点滴の量は適切か 安全に使えるか
  • ご家族を呼ぶタイミング、帰って良いタイミング

などなど

報告するか迷ったときは

1つ言えることは、迷うなら報告・連絡・相談するということです。

後から患者さんにトラブルがあったとき、報告していないのは大問題です。

しかし、「これは安全な経過であり、報告する必要はない」と明確なことでも、若手看護師にとっては判断が難しいです。

そういう時に、念のためと夜中に寝ている先生を起こして報告すると、先生に怒られてしまうこともあります。

もちろん安全のために報告した若手リーダー看護師の判断は悪くはないのですが、「そんなことで電話しないで」と寝起きの当直医から不機嫌に言われると、「失敗した」という気持ちになるものです。

その経験から医師への報告が怖くなり、今度は必要な報告をせず様子を見てしまい、後から大きな問題に発展してしまう場合もあります。

そして、安全で正確な判断をできるようになるには、膨大な知識量が必要ということに、リーダーデビューして間もない看護師は気づき、冒頭のようなつらい気持ちになるのです。

家族へ連絡するタイミングは特に難しい

また、亡くなりそうな患者さん(がんの末期など、救命処置は望まれていない場合)の家族へ連絡をするタイミングは、正解はありません。

長時間付き添っていたご家族から「用事をするため半日離れても大丈夫ですか」と質問される場合もあります。

このような場面は、経験年数を重ねても難しいものです。

患者さんと家族の関係性によっては、絶対に最期は見守りたいため早めに連絡をくださいという方や、仕事が忙しいため早く呼ばれると困るという方、また、自宅が近く連絡すればすぐに駆けつけられる方や、遠方であり数時間かかる方もいます。

ご家族の事情を把握しており、「こんなタイミングで連絡してほしい」と言われていても、患者さんの変化は予測できないことが多く、「約束していたのに間に合わなかった」ということもあります。また、「看護師が安定していると言うから離れたのに、その間に急変してしまった」ということもあります。

患者さんにとって最期の瞬間が一人きりになってしまうことや、大切な家族の最期を見守れなかったことは、患者さん・ご家族にとって一生の心残りになる可能性もあります。

そんな責任重大なことを判断するのは、とてもプレッシャーになるのは当然です。

もちろんリーダー看護師が単独で判断するわけではありませんが、その患者さんの担当が自分より後輩の場合、先輩である自分の判断力が重要となります。

医師や家族への連絡で後悔しないために

さて、どうしたら

  • 患者さんの変化に対し、これは大丈夫だろうと判断したら、後から患者さんの容態が悪くなってしまった
  • 患者さんの変化に対し、心配であり念のため医師へ連絡したら「そんなことで連絡するな」と怒られた
  • 亡くなりそうな患者さんの家族を呼ぶタイミングが遅れ、最期の瞬間に家族が間に合わなかった

というような、後悔してしまう事態で、リーダー看護師は自分の心の負担を減らすことができるでしょうか?

私がリーダーデビューをして間もない看護師へ助言することは、とにかく同僚へ相談することです。

夜勤は3~4人体制が多いと思いますが、その全員と相談をして、医師や家族へ連絡するかを判断するのです。

その相談相手は先輩じゃなくても、同じチームの看護師でなくても、とにかく状況を伝えて「こういう理由で連絡するほうが(しなくても)良いと考えていますが、あなたはどう思いますか?」ときいてみるのです。

そして、その日の3人ないし4人の「チームの総意としての判断」をまとめられたら、結果がもしうまくいかなくても、リーダー看護師1人だけの責任ではないですし、「私もそう思った」「私も同じ判断をしていた」と言ってもらえることで心の負担を軽減できると思います。

逆に、全員に相談しなかった場合、後から「こうすれば良かったのに」「私ならこうしたよ」と言われてしまったら、耐えきれない反省・後悔が押し寄せるのです。(まぁ、そんなことを言う人も、後から結果を見て言っている可能性もありますけどね。その場での判断は難しいです。)

自分の心を守るために、チームワークで働きましょう

なので、もしもうまくいかなかった場合に1人で責任を抱えないため、後悔する気持ちを同僚と共有し、分散するために、その日の勤務者全員に相談することを私はお勧めしています。

その日の勤務者が若手ばかりで不安であっても、その日のチームで全力で考えた総意であれば、自分1人で落ち込む必要はなく、1つの大切な経験として、次へ繋げていけると思います。

リーダーデビューした看護師の皆さん、悩みすぎず、同僚を頼って頑張っていきましょう!

-看護, 経験